石見ライド試走会(2005)の記録
2005.07.26 高っい自転車
 ということで、今は「石見ライド」である。高っかい自転車を買ってしまったのがきっかけで、ツルっとエントリーしてしまった。

往復270kmを2日間かけて走る。どうなの?まぁ、ヤッテル人にとっては「楽しそうだのう」ってなもんであろうが、普通のヒトはびっくりするって。ちなみにボクも普通のヒトです。ついでにいえば、ボク。こんな距離、走ったことないです!

今週の土日の開催である。これは文系(っていうか、ただの運動不足)の中年男が、自分の限界に挑む物語である。ライド終了まで、可能な限り更新していこうと思う。もっと早く始めればよかったのだが、思いついたのが今日であるのでしょうがない。

今週の土日の開催である。これは文系(っていうか、ただの運動不足)の中年男が、自分の限界に挑む物語である。ライド終了まで、可能な限り更新していこうと思う。もっと早く始めればよかったのだが、思いついたのが今日であるのでしょうがない。

写真がきっかけの高っかい自転車である。車も高そうだけれども、大中古のイタ車。今、売れば自転車のほうがいい値段がつくかもしれぬ。いや、まじで。
2005.07.27 高っい自転車その2
今日が最後のトレーニングである。明日は自転車をきれいに洗って、メンテナンスして当日に備えたい。エントリーを決めて、1ヵ月あったのに、あまり走り込めてない。甘いんだよね。何するにしても。
2005.07.29 決戦前夜
ついに明日、日付が変わったので今日だが、「石見ライド」当日だ。なかなか寝付けないので更新する。夕方、一緒に出場するI氏の車に自転車を積む。I氏の自転車は、車のハッチに取り付けたハンガーに取り付けることになる。雨が降りそうな様子。雨はつらいな。それでなくてもタイムオーバーになりそうなのに…。明日はスタート直前までレポートするつもりだが、そんなことしてる場合なのか俺?
2005.07.30 長い一日の始まり
あっという間に朝なのだ。さぁ、長い1日が始まった。始まってしまった。今日のおしまいには、僕は何を考えてるんでしようか?
2005.07.30 完走してしまった
レースの模様を逐次レポートしようかと思ってたが、まぁ、そんなことは無理な話であった。1日目は7時受付9時スタート。天気予報では雨が降ることになっていたが、結局晴天。暑っついのなんの。

 浮き足立ったままで出走。なんたって、こんな大会出るのも初めて。仕事柄、スポーツイベントのスタッフをすることは時々あるが、自分が選手になるとは。

 第1チェックポイントに1時間ちょっとで到着。実は僕がもとも恐れていたのは、この第1チェックポイントに制限時間内に到着できるかだった。各チェックポイントには制限時間がもうけてあり、その時間までに着かないとリタイアとなる。第1チェックポイントまでは結構な上り坂で、体力に自信がない僕は不安でしょうがなかった。ところが、始まってみるとI氏やI氏の息子さんのフォローもあり(3人でエントリーした。)割とすんなりクリア。

 その後も、焦げるような日差しの中、泣きそうになるような上り坂で死にそうになったりしながらも、なんとか110km完走。(これは実はショートカットコースで、自信のある人は三瓶山をぐるっと廻る135kmコースに行く。もちろん僕は迷ううことなく110kmコース)パンクや転倒など大きなトラブルもなく、約1時間の余裕を持って到着できた。もっとも、体の方はトラブルだらけ。あちこち痛いところだらけである。ゴールして、しばらく放心状態でぼんやりしてしまった。

2005.07.31 完走したの?
1日目はかんかん照りで、びっくりするほど日に焼けた。缶ビールを1本飲んだら全身麻痺で9時には寝てしまった。

 目が覚めると雨音が!天気予報で1日目の雨は覚悟していた。日陰のない長い坂道も、雨よりまし、と自分に言い聞かせて登った。でも2日目は雨。どんよりした気分で会場に向かう。足が痛い。左足の膝の裏が痛くて足がまっすぐのびない。41歳の夏なのに泣きそうになる僕。ちなみにバカボンのパパと同い年だ。

 朝8時、泣きそうだろうが何だろうが2日目スタート。連れの2人にぐんぐんおいていかれる。今日はとにかく自分のペースで走ろう。リタイアしようが、近道走ろうがとにかくアクアスまで帰らんとしょうがないのだ。覚悟を決めたら少し足も楽になったような気がした。

 2日目でもっとも辛かったのは、足の痛みでも雨でもなくお尻の痛さだった。雨は走ってみるとそんなに辛くは無く、日照り地獄のことを思えば気持ちいいくらいだった。しかし、耐え難きはお尻の痛み。本気でリタイアも考えたが、お尻でリタイアっていうのはアリなのか?スタート前に少しサドルを下げたのがまずかったかと、止まってサドルをチェックする。その間に何台かの自転車に先行される。ふっと後ろを見ると「最後尾車」!!何ぃ〜!なんと僕は最後尾の人になっていた。

 いいんです。競技イベントじゃないんです。ファンライド。そうそう、覚悟してました。1日目がちょっと調子良かったんで忘れてました。自分に言い聞かせる。「パンクですか?」スタッフに声をかけられる。「いや、サドルが、、、エヘヘ、、」こんな時でもへらへら答える僕。

 2日目は平地が多い。疲れてるのと微妙な上り坂なのかスピードが出ない。お尻が痛い(しつこい!)。平地の方がお尻に対するダメージは大きいような気がする。もうお尻のことしか考えられん。第2チェックポイントの断魚渓というところに着く。ここでお昼ご飯。メーターを見ると65kmぐらい。あれっ!あと半分じゃん。時間も半分であと4時間。ぎりぎりで時間内にゴールできるかも。

 最後のチェックポイント直前がまた厳しい上り坂。もう上り坂は見るのもいや。登る、登る。どこまで続くの?お尻が痛くて立ちこぎ。ふくらはぎが痛くなってまたシッティング。昨日の狂おしいほどの登りの連続で、坂道には心の免疫ができているつもりだったがウソでした。足が動くのが信じられん。登りきって最終チェックポイント。残り時間40分くらい。「ここからは漕がなくてもゴールしちゃいますよ」スタッフの声。信じる。何を言われてもこの時点での僕は信用したであろう。

 下る。下る。気持ちいい!わーい!信号が青だったので交差点をまっすぐ突っ切る。後ろで誰かが大きな声を上げている。左折だった。最後の最後で危うくコースミスするとこだった。僕の後ろを走っていた選手の人が大声で教えてくれたのだ。助かった!本当にありがとうございました。この場を借りて感謝の言葉を伝えます。

 僕は方向音痴で、この辺の地理にも詳しく無い。このあとびくびくしながら走っていると、遠くにA3くらいのカードを持った人が手招きをしている。近づくとゴールだった。制限時間を10分ほど残してゴール。I氏も家族と待っていた。

2005.08.01
僕は本当にこんな事に参加するような人間じゃないんです。それでもなんとか完走ができた。その事を基準に考えると、今回のコース設定はとてもよかったんじゃないでしょうか。結果的に超初心者の僕のような人がやればできちゃうコースだったわけだし、「初心者の方がサイクリストとして熟練の道へ一歩進めるような大会」というコンセプトが実感できたように思います。コースを示すのぼり旗も、最小限でしたが効率よく配置してあったと思います。

きっかけを作ってくださったI氏も含めて、皆さんに感謝します。1日目のお昼のおにぎりはうまかった!来年もアレでお願いします。(来年も出るのか俺?)

    戻る