上映情報 「ヒナゴン」とすごした夏 「ヒナゴン」と西城の夏、ずっと 親愛なる「ヒナゴン」へ 「ヒナゴン」大応援団 担当者日記 リンク集

 1970年代に広島県比婆郡西城町で相次いで目撃された未確認生物“ヒバゴン”にまつわる騒動をモチーフに、もし現在に再び“ヒバゴン”が現れたら…という想定で、直木賞作家・重松清氏が独自の発想と独特の文体で「オール讀物」に連載された人気小説です。当時“ヒバゴン”は、全国的にもかなり話題を呼び、各メディアがこぞって取り上げ、そのころ子どもであった30代半ばから40代の人々にとっては懐かしくも思い出深い事件でもありました。
 また、この作品は当初から映画化を前提に、ヒロイン信子役には、女優・井川遥さんを想定して執筆されました。
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 物語の舞台は、広島県比奈町(ひなちょう)・・・。
 懐中電灯を照らして、森の中を行くイッちゃん、カツ、ナバスケら5人の子どもたち。「ヒナゴン」に会いたくて夜の森を冒険していました。そして、ヒナゴンを発見したイッチャン…。

 30年後、再びヒナゴン騒動が起こります。イッちゃんこと五十嵐一郎は今や比奈町の町長。ヒナゴンを信じているイッちゃんは、類人猿課を再び役場内に設置し、ヒナゴン捜しを始めます。
 そんな時、東京から美しい女神そのままの石井信子が比奈町へ帰ってきました。彼女の祖父・健作は30年前のヒナゴン第一発見者で、「ホラ健」というありがたくないアダ名をもらったまま、22年前に亡くなっていました。ひょんなことから新設の類人猿課に臨時職員として就職することになる信子。 類人猿課は信子と、総務課長兼任の吉岡(ドベ)、教育委員会職員・西野(信子の幼なじみ)の3人。町長の号令よろしく類人猿課によるヒナゴン捜しが始まりました。
 ヒナゴンを見たという嘘の証言を何度となく連絡して来ては信子を呼び出す荒川、子どもたちにヒナゴンを信じさせてヒナゴンの絵を描かせようとする小学校教師・島本(信子の幼なじみ)、騒動に便乗してひと儲けをたくらむ南波(ナバスケ)、イッちゃんを心配しながらも反町長派に加わる橋本(カツ)、そしてヒナゴン…。
 そんなヒナゴンにまつわるエピソードに加え、隣接する備北市との合併問題がからみ合って物語は進行していきます。
 最初はイッちゃんの破天荒さに呆れ、ヒナゴンの存在を信じていなかった信子も、徐々にイッちゃんの少年のような純粋さにヒナゴンの存在を信じるようになります。そして、ヒナゴンを全く信じていない現代の小学生たちにヒナゴンを見せようと森の中へ…。子どもたちはヒナゴンを発見できるのか?
 同時に、備北市との合併問題に揺れる比奈町。合併に反対するイッちゃんと、合併推進派として担ぎ出された西野との一騎打ちの町長選挙の行方は…!?
五十嵐一郎 比奈町長・イナゴのイッちゃん・・・・・・・伊原 剛志
石井 信子 比奈町役場類人猿課臨時職員・・・・・・・・井川  遥
吉岡 純平 一郎の仲間ドベ・比奈町役場総務課長・・・・上島 竜兵
南波 大助 一郎の仲間ナバスケ・怪しげな販売業・・・・嶋田 久作
橋本  勝 一郎の仲間カツ・反町長派町議・理容業・・・鶴見 辰吾
島本 順平 信子の同級生・小学校教師・・・・・・・・・松岡 俊介
西野 俊彦 信子の同級生・比奈町教育委員会職員・・・・柳家 花緑
宮本 恭子 一郎や信子たちの元担任教師・・・・・・・・馬渕 晴子
荒川 達吉 ヒナゴンの目撃者・・・・・・・・・・・・・佐藤  允

坂本 美穂 「週刊文鳥」編集者・・・・・・・・・・・・永田めぐみ
荒川 新吉 達吉の息子・・・・・・・・・・・・・・・・田中 要次
石井 友子 信子の妹・・・・・・・・・・・・・・・・・居升  悠
平野 彩花 比奈小学校5年生・・・・・・・・・・・・・大倉 綾華

片山 憲吾 備北市長・・・・・・・・・・・・・・・・・豊原 功補
石井 絹代 信子の祖母・・・・・・・・・・・・・・・・雪村いづみ
石井 健作 今は亡き信子の祖父・ホラ健・・・・・・・・夏八木 勲