8月22日 8月23日
8月24日 8月25日
8月26日 8月27日
8月28日
 2004年8月22日(日)
 今日は朝から、信子が自転車で走るシーンが撮影されました。緑色の橋が信子が自転車で走った「開明橋(かいめいばし)」です。その後、ドベ課長が、自宅から商店街を自転車で走るシーンが撮影されました。商店街を横切る短い鉄橋・・・その鉄橋の上を信子が乗った汽車が通ります(信子が乗った汽車は別に撮影されます)。その汽車を自転車でドベ課長が追いかけるのです。
 その後、その汽車を信子が降りる平子駅の撮影が行われました。今日はここまでの予定でしたが、スムーズに進んだので、翌日撮影するシーンの準備なども始められました。しかし、夕方には次第に空が暗くなり、激しい雨が降り始めました。そこで撮影は終了となりました。でも、予定されていた部分は撮影を終えていたので何よりです。
 さて、先ほどから「汽車」と書いていますが、これをご覧の方は「電車じゃないの?」と思われているのではないでしょうか。台本でも「電車」と書いてありますし、撮影スケジュールでも「電車」です。しかし、西城町に電車は走っていません。撮影に使われたJR芸備線ももう一つの木次線も電車でなく、ディーゼル車なのです。だから、西城の人に「電車」といってもピンと来ません。尋ねる時は「汽車」と言ってくださいね。
※今日の写真は当日撮影したものではありません。
 2004年8月23日(月)
 今日はまず、信子が乗ったJRの車内シーン。備後西城〜備後庄原間の汽車を使って撮影されました。その後、ドベ課長がその汽車を走って追いかけるシーンが撮影されました。雨模様でしたが、その合間をぬっての撮影・・・。この夏は本当に台風や雨が多く、悩まされることがしばしばです。
 午後から、とても激しい雨が降りました。役場の周辺も「ここは川かしら?」と思うくらい大量の水が流れています。西城川も増水して「非常事態?」と心配しましたが、夕方には小降りになってきました。
 こんな嵐の中でも撮影隊は、夜の森のシーンのために県民の森へ。キャスト、スタッフの皆さん、夏とはいえ西城の山の中は寒いです。風邪をひかれませんように。
 2004年8月24日(火)
 今日は朝からよい天気。まずは、荒川さんが「ここでヒナゴンを見た!」と言った場所に信子と順平と一緒に行くシーンです。おしょうゆ屋さんの煙突を見上げる路地裏などで撮影が行われました。ここは私の実家のそばなので幼いころからとても親しんだ場所です。この風景がどのようにスクリーンに映し出されるのかとても楽しみです。その近くでは、彩花ちゃんが家に帰るシーンも撮影されました。
 その後、熊野地区へ移動して大トチの木周辺で撮影が行われました。やはり大トチの木はいつ見ても圧倒されます。
 そして今夜も県民の森で夜の森のシーンが撮影されました。今日は子役のイッちゃんのシーン。今日のイッちゃんはヒナゴンに会えたのでしょうか・・・。

 2004年8月25日(水)
 今日も晴。朝からガソリンスタンドのシーンのリテイク(撮り直し)が行われました。8月2日の撮影ではひどい雨でしたが、今日は本当によい天気でした。このガソリンスタンドですが、前回の撮影の後「実際のお店を借りるなんて、営業は大丈夫?」というご質問がありました。のぼりを立てたりポスターをはったりして実際に営業しているように見えますが、実は数年前に閉店したスタンドなのです。
 お昼からは、カツの理容院の撮影が行われました。議員でもあるカツの本業は理容師です。その後、夜からは役場の議場で町議会のシーン。議員席には実際の議員さん、執行者側には実際の助役や課長が座り、普段の議会の雰囲気そのままです。大きく違うのは町長がイッちゃん、質問するのがカツ、町長を心配そうに見つめる総務課長がドベというところです。
 その後、前町長の高橋清太郎をはじめとした反町長派の皆さんの宴席シーンが撮影されて終了しました。この日で、鶴見辰吾さん、上島竜兵さんが撮影終了されました。
 2004年8月26日(水)
 今日は朝から備後西城駅で、備後比奈駅のシーンが撮影されました。東京から帰ってきた信子、比奈を去ろうとする信子、そして、東京からやってきた週刊文鳥の編集者・坂本美穂(永田めぐみさん)のシーンです。特に2人の鮮やかないでたちは田舎の駅の中で目を引きます。
 その後、浄久寺で信子と西野のシーン。この浄久寺の境内は一面緑色の苔に覆われていて、とても美しいところです。私も小学生の時(20数年前)、遠足で訪れましたが、その頃と変わらない美しい姿を見て、お寺の方がこの境内を大切に守っていらっしゃることに感激しました。
 午後からは、商店街付近で西野の街頭演説シーンなどが撮影されました。ラジオの生番組をお持ちということで、柳家花緑さんは、西城に滞在された期間は短いながらも東京と西城を何往復もされましたが、今日で終了。大変お疲れさまでした。
 2004年8月27日(金)
 今日は早朝に役場庁舎内のリテイクが行われました。その後、役場前のまちづくり交流センターを中心に五十嵐一郎選挙事務所の撮影が行われました。のぼり、ポスター、だるまなど選挙グッズに彩られた事務所の横には五十嵐一郎後援会のテントも設置されています。そこでは支援者に扮したエキストラの皆さんがチラシを配って行き交う人に呼びかけました。ここの撮影はお昼までに終わり、主役の五十嵐一郎を演じられた伊原剛志さんと、石井信子を演じられた井川遥さんはこれをもって撮影を終えられました。お昼休みには役場庁舎前で記念撮影が行われました。
 午後からは30年前の比奈小学校の撮影のため、大戸小学校へ。ここ大戸小学校は2001年3月末をもって休校になっています。でも、地元地域の皆さんが花壇の花の世話や草刈りをして「生きた」学校になっています。
 その後、最後に、町中数カ所でイッちゃんたちが遊んでいるシーンが撮影されました。
 役者さんが次々と撮影を終えて帰京されています。朝晩も涼しくなり、秋の虫の声も聞かれるようになりました。「もうすぐ終わってしまうんだな・・・」と少し寂しい気持ちになります。
 2004年8月28日(土)
 今日は朝から、ナバスケのシーンが撮影されました。まずは、開明橋付近と商店街、西城交番前で。駐在さん役の入江昌樹さんとともに近所の人たちも野次馬としてエキストラで参加されました。その群衆の中には、ヒナゴンの目撃者、荒川さんの姿もあります。
 その後、油木地区へ移動して撮影が行われました。この油木地区は、昭和45年、実際にヒバゴンが相次いで目撃された場所です。ここでのシーンでヒナゴンを目撃する中学生役を演じるのも、油木地区の男の子なのです。
 夜は、熊野地区で救急車や消防積載車などの走行シーンが撮影されました。